11/16:東京・西荻窪のギャラリーカドッコへ。
昨年、新潟・佐渡島でのイベント「ハロー!ブックス」で
ご一緒した"西荻案内所"の本「西荻にいたピンクの象」が
この日に発売開始、展覧会開催と聞いて(写真・右)。
*左は、六貨の茶筒です。
もともと、西荻窪の商店街の天井に吊るされていた竹細工・張り子のピンク色の象が
代替わりをすることになり、先代の象はどうなるの?破棄されるかもしれない!と
いう時に、西荻案内所の方々が中心となって、活動をし、受け入れ先を探し、動画に
あるように新潟県・佐渡島に「引っ越し」をしたのが昨年のこと。私も、東京で見た
ピンクの象に、何故か佐渡島で再会するという不思議な経験をした一人です。
↓
トラックを借り、象を積んで海を渡り佐渡島へ、という
話を聞いたときは酔狂(普通の人はしないことをして
いるなあ)!と驚いたというか、このイベントに集う
人たちの濃さを思うと頷けるような気もして、わー。
すごいねえ!すごいことするね!と痛快でした。
現在は、張り子のを剥がして竹の骨組みの状態に
なっている象。今回の展示資料の中にも、まるで
ベルリンの壁の破片のような風格で、そのピンク色の
皮・張り子の断片が飾られているのが印象的でした。
わざわざ持ち帰ったのではなくて、保管しきれない程
の量があった剥がした張り子は処分することにしたの
に、何かの荷物の中にこれ(展示物)がヒョイっと
入っていたようで、出てきたんだという話も。
会場に行きしな、花屋でピンク色の花束と目があって、包みもリボンも
ピンク色のものにしてもらったのも楽しかった。なんだか、お供え物の
ようにも見える…。 *仏教のお祭り・花祭りに象はつきものですし。
*
追記:11/30、読了しました
東京の西荻窪にあった竹細工のピンクの象のことを調べ、保管し、新潟の佐渡ヶ島に
運ぶ熱意よ。あ、米粒より小さいサイズだけど私も写ってる!(2017年に開催され
た、「ハロー!ブックス」のひとこま)。この時がピンク色の象が佐渡島に渡った時
で、著者との出会いの時でもあり、「えっ?本当にトラックで運んで来たの!?象の
張り子を?」って驚いてたんだけれども、本を読むと、その行動に至るまでの事や、
あのとき来てきた台風で、彼らが佐渡に出発した後に東京での保管場所だったビニール
ハウスが…間一髪で濡れたり壊れたりせずにすんだ…という話は初耳で、西荻案内所の
二人が天使に思えました。象にとっての。
*
帰り道に、本屋に寄って、ぷらぷら見ていると私の大好きな
柳生まち子さんが装幀画を手がけた本を見つけて衝動買い。
江國香織さんが20代の頃に書いた童話集である、という帯にもグッと来てしまったのは
つい先日、私が幼稚園生の時にすごく好きで図書室に読みに行ってた本「いやいやえん」
(?当時、文字は読めてたのかな、わかりませんが)、これが出版社から出た時に、作者の
中川李枝子さんは何と20代だったのだというお話を聞いたばかりだったから。
Wikipediaによると本が出版社から出たのは27歳のとき、同人誌掲載はもう少し前の24歳の
時…だから、もしかしたら23歳くらい書いていたのかもしれない。思えば私も、初個展は
23歳の時だから、まあ「ありうる」のかもしれないけれど、こんな長いこと読み継がれる
物語をそんな若い時に…!と驚いたのでした。
奇しくも、この日(11/16)は私の初個展の初日でした。
先日の個展「20」は、20周年の年の個展、という意味で
題名を「20」にしたのですが、実際には会期中はまだ、
画業20年には1ヶ月足りない状態でした。晴れて画業20
年!絵描きとしてハタチ!と言えます。
*
話を戻して…
柳生まち子さんの絵本では、たしか図書館書館で知って
古本を探して買った「こんにちはっていえたらいいな」
という作品が本当、大好きです。人見知りな女の子が、
「!」と驚いたり、どうしよう…と戸惑ったりするのだけど
それが大げさではない顔の表情なのも良い。人見知りな
主人公への親近感もあるのか、なんとも言えず好き。
ピンクの象の本も、江國香織さんの本も買ったし、先日
お亡くなりになった翻訳家の友人の訳書も注文したし
(しばらくチェックできていなかった中から、まずは
洋裁の話のものを)、読書の秋というより「積ん読」
(つんどく:積んでおいて読んでないほん)が増えていく
…と反省も込めて、寝る前に携帯端末を眺めがちな時間
に読書をしよう!と心に決めました。
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