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2014/10/26

trayでの「ブックシェア」第三回(アートブック)










tray)での「ブックシェア」へ出かけました。参加者が数冊もちよった本や、
編集者の木村真さんの膨大な蔵書から貴重な本を見せていただける会。解説付きの
少人数制貴重図書の図書館ってかんじ。テーマは日本の絵本、海外の絵本と続き、
第三回目は画集・写真集などのアートブックでした。             





私が持っていったのは、この2冊。最初に今回のテーマ(写真集や画集)と聞いて
ぱっと思い浮かんだのが「DACHI」。デザイナーのヨーガン・レールさんの友人
=「ダチ」を高木ゆり子さんが撮影した写真集。赤い小さな本は、先日の欧州旅
手に入れた本「Facebook」。小さい方は、「あ、こっちを持って行ったら軽くて
ハンドバッグに入るな!」と邪心的に思いつき、結局二冊持ってきた。偶然、両方
「顔」が印象的な本だった。赤い本はカートゥーンニストのSteven Hellerの   
友人たちが彼のポートレイトを描いたりオブジェなどで作ったのを一冊にまとめた
本で、木村さんいわく「そうそうたる人々が描いてるね、この序文の人なんか、 
NYタイムズのアートディレクターだよ。」「へえ〜。ただのおじさんじゃないん 
ですね!」「ただのおじさん、こんな人脈、ないよ」なんて言って笑う。私が  
アムステルダムにある、スイス人の方がやってる小さな書店Boekie Woekieで 
何か一冊、大きすぎず高すぎない本を一冊だけ買おうと、じっくり選んだ本。 
"なんでも鑑定団"で「価値のあるものです」と言われたみたいにうれしい。  




参加者の数冊紹介のあと、木村さんの蔵書を見せて頂く。昔のイラストレーター
年鑑には、文化学院の大先輩・久里洋二さん()の若かりし頃の写真だとか。




nakabanさん()の蛇腹本だとか




ブックデザイナーの名久井直子さん()が刊行した本の8冊のうちの1冊だとか。
貴重な画集、写真集が目白押しでした。                   





なかでも一番じっくり拝見したのは、この豆本。オランダに居る時に
知ったデザイナーの、Irma Boomというデザイナーの一冊。まだ 
ブログ更新が追いついていませんが、アムステルダムにある美術館 
Rijks(ライクス)のためのロゴやフォントなども手がけた人。  





この豆本の中にも収められていましたが、シャネルの、インクを使わず
紙の凸凹だけで構成された本なども。たまたまこの日、trayの画廊主と
話者の木村さんへのオランダみやげに持っていったのもRijiksのグッズ 
だったのですが・・・。                     



そうそう、これこれ。Rijksのガイドブックです。後ほど、 
旅日記で美術館のことも紹介できたらリンクを貼りますね。





どんどん山積みになっていく画集類。贅沢な光景でした。手前にある黄色い表紙の
本をみて、思い出したのは先述のアムステルダムの本屋さんで選ばなかった一冊。
ああ、あれ、やっぱ買っておけばよかった!!と地団駄を踏んでいました。   
猫がサインペンで描かれたようなページをめくると、裏にインクが染みたような 
裏写りを再現している本なのですが、私が欲しかった本:見えるか見えないか、と
いうくらいの微かなドローイングが添えられた感じを思い出させたのでした。  









2014/07/12

"ブックシェア2" @ tray へ






編集者・木村真さんが主催する、tray()での「ブックシェア2」へ。
ブックシェアって何だ、って説明しづらいので紹介文の一部を引用:  

「ブックシェア」では、テーマに沿ったお気に入りの一冊を参加者が持ち寄り、
> 見知らぬ人におススメして、みんなで褒め合ったり、うらやましがったり  
> する会です。思いがけない本との出会いがあるかもしれません。      





私も参加した前回は海外の絵本、今回のテーマは、日本の絵本。最初に参加者が
持ち寄った絵本を紹介していくのですが、私は柳生まち子さんの絵本を持って行き
行きました。久しぶりにめくってみると表紙をひらいたところ(写真・左)の色に
見覚えが。私の初の絵本「かげはどこ」も同じ場所が同じような色だった!この 
ページは、特色がつかえるのでいくらでも鮮やかな色にできるのに、グレーを  
選んだ。まち子さんも!わあ、うれしい。と。ちょっと感動。同じ夏の話、   
白いシャツの子供が主人公。だからかな。                  



参加者の選書紹介がおわると、木村さんの貴重なコレクションが紹介されます。
武井武雄の生き生きした線だとか、すごいなあ。と再認識。古い子供絵本の  
巻末を眺めていたら、今、朝のドラマ「花子とアン」の主人公として注目を  
あつめる村岡花子()が訳したディズニーの絵本「ピノチオ」が出るよ!  
と、紹介されてて、驚く。昭和26年。彼が「ピノキオ」じゃなかった頃。   






近代に向かっていくと、作者のプロフィール写真が若い!という人がちらほら。
井上洋介、谷川俊太郎、糸井重里…などなど。本当、何が出てくるか楽しみ  
なのです。帰り道、同席していた方と話していたけれど、手で持って閲覧できる
美術館のようなもの。上の写真は、井上洋介・挿絵「ジャングル学校」の原画!






谷川俊太郎・和田誠という「このえほん」。この絵本が君の手元に届くまでには
印刷所←作家・絵かきの頭のなか←そもそも紙は何からできているかというと…
と、さかのぼっていく。最後はひと粒の、種まで。いいなあ、「このえほん」、
欲しいなあ。参加者の選書のなかにも、ぐっとくるものが多く、この絵、   
すてき!とか、静かに刺激的な時間でした。そして絵本という媒体についての 
話(話し合い?会話)も。たとえば文字を書く人と、絵を描く人がいるばあいの
こと、言葉・物語を作る人の持つ力と、絵の持つ力。自分で発言していて、  
あ、そうか、と気づいたのは、読み聞かせをしたりするから、音として発音を 
したときのことを作家は考えて作るの、だろうか。とか。いろいろ考えながら 
お家にかえりました。                          
















2014/04/12

「日めくりの日々」再額装→ ブックシェア @ tray





急遽きまった長野での巡回展の準備中。いちど額から外した作品を、
また額に戻しています。前と違う額にいれて、かなり印象が違う絵も
ありますよ。ガラスみがきの時は、エッジで怪我をしないよう、服に
穴をあけないよう、手袋とエプロンをつけます。すでに穴だらけの 
エプロンでは、芝生の蚤の市でみつけたピグレット蜂のワッペンが 
今にも逃げ出しそう。布の手袋には、謎の赤いシミ。え?出血して 
ないよね?とじっと手を見る。密かに主張する手袋とエプロン。  






辻恵子展「日めくりの日々」(長野会場)→ 詳細こちら
・会期:2014年4月24日(木)~5月27日(火)*水・休




個展「日めくりの日々」は、東京大阪山口と巡回したので、
同題の画集のサンプルにも少しヨゴレが目立って(有り難いこと
です:嬉しい位)、初めて製本のためのリングを外し、今までの
仕事のファイルに加えました。あとがきに登場する、マスキング
テープで制作した切り絵作品も、額装したのですが:     
 ↓        



                \えー、また出かけるのぉ?/


…と言っているように見えて、すこし笑ってしまった。前は手帳のポッケで
ヌクヌクと眠ってたのにね。見てもらってらっしゃい、長野でね。2010年、
気まぐれに、この作品を作っていた時に隣にいたのが「日めくりの日々」で
全面的に御協力くださっているハルカゼ舎の店主(あとがきの著者)だと 
気づいたのは、まさに画集を作っているとき:昨年のことだったのですが。
そうやって、あとあと何か一緒にする人と、今は気付かず出会っている事も
あるのだ、と思うとなんだかワクワクしますね。            

       *この作品が生まれる様子は芝生のブログにてご覧頂けます。










ところで今日は日中、東京・参宮橋の tray)で開催された
木村真さん企画の「ブックシェア」という会へ。第一回。  
以下、会場のHPより:                  

ネット書店は、目的の本を早く手に入れるのに便利、
書店は、決まったコーナーにまっしぐら。
思いがけない本と出会う機会が
少なくなっているような気がしませんか。
「ブックシェア」では、テーマに沿った
お気に入りの一冊を参加者が持ち寄り、見知らぬ人に
おススメして、みんなで褒め合ったり、
うらやましがったりする会です。
思いがけない本との出会いがあるかもしれません。




参加者・八名くらい(だったかな?)と、木村さんと画廊主とで
小さな輪を作って、本日のテーマ<海外の絵本>のもと選書した
一冊をそれぞれ紹介して。そのあとに、木村さんの蔵書を拝見。




うわあ、洒落てるなあ。つくづく、「絵」という表現はユニバーサルに
「伝わる」から便利?というか、すごい。ドイツ語の「もじゃもじゃ 
ペーター」の挿絵だったか、二匹の猫が号泣して、涙が川になって 
いるシーンなど、言葉が分からなくてもワハハ、となる。     

逆の立場だってそうだ。自分の絵本をオランダ人の友達が気に入って
くれたとき、彼らには日本語ひとつも分からなくても、おこがましい
言い方に聞こえるかもしれないけど私の絵は、彼らに「伝わった」。

小説だったら、そのままで伝わることは、まず、ない。訳者の手腕に
かかっているところもあるし。音楽は、絵に近いかもしれない。  
説明なくても、歌詞の意味が分からなくても感動できるもの。   

そして、絵本というのは普遍的な事を描くことが多い気がして、  
だからこそ古い絵本も古びない・新しい絵本も懐かしい部分が   
あるのではないかしら、と、前々から考えていた主題が浮かぶ。  

なにより、思いがけない本との出会いや、初見の人たちと、    
本について語り合う、なんてなかなかない機会なので       
とても楽しかったです。