山口・ロバの本屋への旅日記のつづき。このお家&店では、石油ストーブと
薪ストーブを併用して暖を取る生活。写真は店主の、いのまたせいこさん。
燃える薪。じつは遠い昔に祖父の家で火を焚いてお風呂を暖めたことも
あるし、田舎にいったときだけ出来るイベントのようだった焚き火も
好きだったから、ストーブの火を絶やさないようにするのはわりと早く
習得できた気がする。今回初めてだったのは火吹竹を使うこと。昔話で
御飯を炊くときに出てくる、あの竹。「ふーふー」どこにある?なんて
呼んでたけれど(笑)。下火になって赤みをなくした薪に息を吹き込む
と、生命力を得たように元気を取り戻す。がんばれ、火。と応援しつつ
吹く。よーし、ついた!(着火した)と生気を取り戻した火を眺める時
患者を見守る医者のような気分。人形劇の人形が動かされるのを「命を
吹き込まれた」なんて言うけど、なるほど、<命>は<吹き込む>で、
<吹き込む>は<息>で……つまり<息>は<命>なのね、と体感する。
火が生きて・燃えてくれることで身体を温め、(大げさに言えば)命を
保っていられるのは私たちのほう…なのだけれど。モチツ・モタレツ。
♯
カラカラに乾いた薪が足りないんだよねー、といって、ストーブの脇に
タテ・ヨコ・タテ・ヨコ、と湿気を帯びた薪を積み上げていく店主。
日常の風景だけれど、この日は特にうず高く。こ、これは…ジェンガ!
母屋の薪ストーブの下には、ミーコやんが頭をつっこんでいる。
下にスッポリ入って、熱くなりすぎるとニュルッと這い出す。
人間だったら火傷しそうな温度だと思うんだけど、毛皮で
守られてたら大丈夫なの?どうなの、ミーコやん?
◎
薪割り前の丸太も、東京での生活では、見ない光景で、見入ってしまう。
" お年は、お幾つですか? "
" ふふふ、いくつに見えます? "
◎
この人はクネクネしてる。
薪の表面に、キノコの双子がいたりして、
Φ Φ
私が泊めてもらっていた部屋は石油ストーブで暖房をしていた。久しぶりに
どこに点けるの?とシドロモドロだったけど帰る頃には会得。えっへん。
自分で全部できた。「ピッ」とスイッチいれたら勝手に温まらない生活を、
短い間、した。
☽
パチパチと薪が燃える音と、シュンシュンとヤカンのお湯が沸く音がする空間です。
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