編集者・木村真さんが主催する、tray(*)での「ブックシェア2」へ。
ブックシェアって何だ、って説明しづらいので紹介文の一部を引用:
>「ブックシェア」では、テーマに沿ったお気に入りの一冊を参加者が持ち寄り、
> 見知らぬ人におススメして、みんなで褒め合ったり、うらやましがったり
> する会です。思いがけない本との出会いがあるかもしれません。
私も参加した前回は海外の絵本、今回のテーマは、日本の絵本。最初に参加者が
持ち寄った絵本を紹介していくのですが、私は柳生まち子さんの絵本を持って行き
行きました。久しぶりにめくってみると表紙をひらいたところ(写真・左)の色に
見覚えが。私の初の絵本「かげはどこ」も同じ場所が同じような色だった!この
ページは、特色がつかえるのでいくらでも鮮やかな色にできるのに、グレーを
選んだ。まち子さんも!わあ、うれしい。と。ちょっと感動。同じ夏の話、
白いシャツの子供が主人公。だからかな。
参加者の選書紹介がおわると、木村さんの貴重なコレクションが紹介されます。
武井武雄の生き生きした線だとか、すごいなあ。と再認識。古い子供絵本の
巻末を眺めていたら、今、朝のドラマ「花子とアン」の主人公として注目を
あつめる村岡花子(*)が訳したディズニーの絵本「ピノチオ」が出るよ!
と、紹介されてて、驚く。昭和26年。彼が「ピノキオ」じゃなかった頃。
近代に向かっていくと、作者のプロフィール写真が若い!という人がちらほら。
井上洋介、谷川俊太郎、糸井重里…などなど。本当、何が出てくるか楽しみ
なのです。帰り道、同席していた方と話していたけれど、手で持って閲覧できる
美術館のようなもの。上の写真は、井上洋介・挿絵「ジャングル学校」の原画!
谷川俊太郎・和田誠という「このえほん」。この絵本が君の手元に届くまでには
印刷所←作家・絵かきの頭のなか←そもそも紙は何からできているかというと…
と、さかのぼっていく。最後はひと粒の、種まで。いいなあ、「このえほん」、
欲しいなあ。参加者の選書のなかにも、ぐっとくるものが多く、この絵、
すてき!とか、静かに刺激的な時間でした。そして絵本という媒体についての
話(話し合い?会話)も。たとえば文字を書く人と、絵を描く人がいるばあいの
こと、言葉・物語を作る人の持つ力と、絵の持つ力。自分で発言していて、
あ、そうか、と気づいたのは、読み聞かせをしたりするから、音として発音を
したときのことを作家は考えて作るの、だろうか。とか。いろいろ考えながら
お家にかえりました。
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