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2016/03/30

なじみの額やさんで思い出す「はじまり」の事





今日は、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のオープニング映像の
原画の額装を発注するために、初めての個展からお世話になって
いる額やさんへ。先日、すこし立ち寄って、同番組の事、ご報告
したら喜んでくださっていた。ので、ちょこっと番組の葉書に、
この仕事が始まった昨年秋の個展の冊子も添えて、お持ちする。




展示担当の方と、向かいの書店で待ち合わせ。  
待ち合わせできてから、ちょ、ちょっと本を   
買って、いいですか、と失礼して、「す」い   
曜日発売の「ス」テラと、わ、これは読んだ事が 
ないかも、と岡崎京子の「Take it Easy」 を買う。





じゃ、いきましょうか、と額装店へ。ここは、18年前、初個展の
時からお世話になっているだけではなく、まったく個人的な話、
のちのち、欧州旅のときにお世話になることになる在・外国の 
友人と初めて・偶然あった日に、この店の前で記念写真を撮った
思い出の場所でもあります。その時、会えていなければ、一昨年
オランダ語がまったく話せないのにオランダ一人旅、なんて無謀
だ、と諦めていたかもしれない。そして、その友人と会った日は
母校の学園祭で、あの画廊(初個展会場)って、どうやったら 
使えるんですか?と、何の気なしに口にしたら、手紙本で私が 
「ロッテンマイヤーさんのような」と言った、素敵な事務員さんが
直ぐに画廊担当者につないでくだすったのが、そもそも画業を 
することになった「始まり」だったりする。「あの日」、もしも
家にいたら、絵描きにもなってなければ、欧州にも行ってない。
はー、あれよあれよと、トントン拍子で、個展、することに  
なっちゃった、とドキドキする感じとか。額やさんの前で立ち話
していたときに、オランダ人の男性が、あまりに背が高すぎて 
見上げないと顔が見えないよー、と笑ったこととか。その、  
人生の重要なターニングポイントともいえるような      
日の事を思い出せる景色が、ここ、なのです。        




そのオランダ人の方(故人)は、チェロ奏者だったので、
「とと姉ちゃん」のオープニングのための、この作品は、 
彼のことや、彼の娘さんのことを想いながら作りました。
人生で二度目のチェロ奏者の貼り絵、一人目のモデルは、
その人でした。これが、その娘さんというわけではない 
(もっと、何というかお美しいコだ)けれど。      





上に書いたのと、同じような事をココにも書いてました:  
http://tsujikeiko.blogspot.jp/2015/11/tojikomeru.html


あと、ココ:                     

http://tsujikeiko.blogspot.jp/2014/10/back2bach.html




後日追記




右が、初めてチェリストを貼り絵で作ったときの作品。
左は、「とと姉ちゃん」のために作った二人目の   
チェリストです。                 









余談が長くなりましたが(笑)お店の中に入ると、
私の昨年の個展の案内状を、実用例として飾って 
くださっていました。嬉しいなあ。       



先日、下準備をしておいたので、さくさくっと額装指示は 
進む。ありがたい。手に職のある人との「ツー」「カー」の
やりとりは何か、スパッと気持ちがよい。まだ「いつから、
どこで」とは告知できないのですが(単に、未定事項が多い
だけ、ヒミツというよりも)、近日、関東で、これらの  
「とと姉ちゃん」オープニングの原画の一部を、ご覧頂ける  
事になりそうです。詳細は、追ってお知らせしますね。  




ウィンドーにサモトラケのニケ、そしてお花の香り。
ありがたい、いとしい風景。展示スタッフさんとは、
ここでお別れして、単独行動でお昼ごはんを食べに。






長蛇の列が出来る美味しい店に並んでいると、
小鳥が蜜を吸うために落としたとおぼしき、 
ぱつん、と切り口もあざやかな桜の花が   
落ちていて、買ったばかりの岡崎京子の   
漫画に挟んで、押し花に。         

「新しいこと」と呼んでいる制作も、あと   

一枚が完成できたら完了だし、今日は、   
額装の手配ができた。少しホッとして、   
甘いものを買って帰りました。       


2015/03/01

本の整理:お気に入りの花椿、ROCK/アイスがなければプリン








外は雨。本の整理をする。処分したり、これは懐かしい!と眺めたり。あるいは、自分の仕事の資料ファイルにまとめたり。(写真更新をしていませんが現在9巻目)。これは捨てられないなー、の花椿。  



このアートディレクターの時代がいちばん好み。→ (ずらりと見られるサイト、メモ)。一度も入ったことないまま閉店した個人経営の近所の化粧品店の店先で貰っていたなあ。




プチ・ダンシャリして、すっきりしたところで外出。近居の某オフィスに書類を届けにいく。「昨日はありがとうございました」と走り書きしたのに、昨日は外出しそびれたので、えんぴつで「一」を書き足し、「一昨日は」にする。日本語べんり。マスキングテープは、ハルカゼ舎)にも絵葉書などがある、「リツくん」という少年の絵のものです。ハリネズミかわいいね。       




なんとなく前髪を上げてみると母そっくりだなあ、と自撮り。




帰り道、SNSで話題のみたらしアイスやらキナコ黒みつの餅入りアイス(ハーゲンダッツ)食べたいわあ、あの店にあったよね、と見てみたら売り切れていて、コンビニ、スーパー、何軒かチェックするも、撃沈。プリンでがまん。せめてプリンによく似合うガラスの器に盛って頂く。





本の整理中、先日、世田谷文学館での岡崎京子展でも展示されていた「ROCK」も出てきた。1990年、雜誌「キューティ」の増刊号で、まるまる一冊が岡崎京子の漫画です。              


1990年のこの増刊号に、1995年の岡崎京子関連の記事を切り抜いて挟んであった。ああ、この翌年に、彼女は交通事故に遭うんだ。未来を知っていると、切ない。(それにしても、写真では分かりづらいけれど当時の新聞、文字が小さい)。



ビリビリだけど、テープを貼って生きのびている本。岡崎京子さんも、作品も、しっかり生きてる。 






2015/02/18

表参道で打ち合わせ→ 岡崎京子展 @ 世田谷文学館






雨粒きらきらと、紅梅が咲いていました。




今日は原宿あたりの某所で打ち合わせ。予定が数十分うしろにずれたので、空いた時間で回れそうなところを、回る。まずはフェイスブックでお誘い頂いていた展示(左上)@表参道交差点の角の山陽堂書店。谷川俊太郎 x 小松菜奈「雪の国の白雪姫」。そいえば今日は雪予報だった。(降らなかったけれども)。そして、ユトレヒトこっちだっけ、と行ってみると、昨年10月に移転してた。疎い、疎すぎる。岩手の喫茶店・六月の鹿のご夫妻と偶然(東京で)再会した思い出の場所だった。交差点に戻って、ギャラリー360°。ここは東京で見られるオノ・ヨーコ展といえば、の場所(私のなかでは)。入口に昨年末の展覧会「GLOBAL PEACE」の案内状があり、頂いて帰る。奇しくも、帰ってからツイッターで知ったのだけど、2/18は彼女の誕生日だった。アンカバー、ノット、ディスカバー。という
英語の「アンカバー」が「フタヲ・トル」と日本語に置き換えられてた。 (→ こちらで日本語訳が読めます(PDF), via: Gallery 360°




ファッション・ブランドのお店が並ぶ中、ぽつん、と小さな神社があった。この石柱は誰それがおさめました、という名前の"紀伊国屋"の文字がクルクルとして素敵だなあ、と写真を撮っていると、地元人とおぼしき初老の普段着のご婦人が、ふと立ち止まって、お社(やしろ)の前で軽くお辞儀をして去っていった。きらびやかで、"最先端"な街・表参道。と思っていたけれど、ああ、こういう一面もあるのか!と地元のカミサマが「ほら、ごらんよ」と見せてくれた感じがした。まさに、お狐さまか誰かが。





そしてSPIRALを少しのぞく。その近くにも、古い靴修理の店が現役で在り、前を歩く女性たちが「わー、靴修理のお店がある!」と、驚いた様子で話をしていた。ちょうど私も後ろから、「おっ」と思っていたところ、見知らぬ方と気持ち、シンクロ。…あ、そろそろ目的地に向かわねば。 無事に打ち合わせ、終了。何の、かは本決まりになったらお知らせします。
打ち合わせの後、原宿駅まで行くのに竹下通りを歩く。数えるほどしか、通ったことないかもしれない。何かアメ横みたいなものか、と思う。笑。京都名物の八つ橋みたいなかんじでクレープ(屋)があちこちにある。東京はいろんな文化圏があるんだな。ホームタウンの異文化体験て感じ。 




打ち合わせ後、時間があったらあそこに行くのだ、と思っていた場所を目指す。閉館時間、大丈夫かしら。調べたらよかったけれど、ともあれ乗っちゃえ。移動してしまおう。と原宿から新宿へ。京王線に乗る。駅に着いて、駅に貼ってあるかもしれないポスターをみて、入館時間すぎてたら帰ればいいし。なんて思っていたら、到着した駅にポスターが無く!駅の外にあったポスターを見て「まだ大丈夫!」と確認して、道を急ぐ。                    

                \うー/ 

急ぎながらも、写真とってました。公園かどこかのスピーカーから5時の鐘が鳴る。はっ!となって、早足で向かったのは…                    



\うっふ~ん/        

世田谷文学館の岡崎京子展(PDFがこちらでご覧いただけます)。何となく、 すごく、「今日!」見たかったのでした。世田谷文学館に来たのは、沢木耕太郎展(2001)以来だから、実に14年ぶり。赤子が中学生になっちゃう年月だよ。写真のパネルは「東京ガールズ・ブラボー」のサカエちゃん。  



泣きはしないけど、なんか、涙腺にくるかんじだった。彼女の人生そのものが岡崎京子の作品のようで。入り口に掲示されていた言葉、羽毛の落ち方のように上昇しているのか下降しているのか一見するとよく分からないような落ち方がいい、というのが、ずんとくる。指を折りつつ年譜を見る。美大をでて、すぐ翌年に出版物があること(私も活動開始は間髪いれず個展した)、どどっとラッシュ:8冊も出している年があったこと(私が読んでた頃、そして
某年の個展ラッシュと重なる)、その後はペースを保って数冊づつ、とか、 作り手としてのシンパシーもあるのだけど、学生時代に夢中になって読んだ、数すくない漫画家のひとり。いろいろヨミガエル。1996年に交通事故に遭い活動を休止している。が、その後も写真の「ヘルタースケルター」などが刊行されている。へルタースケルターの頃は余り読んでなかったのだけれど、先日映画をみたばかり。原作も読みたい!となってるところ。展示の終わりには"TO BE CONTINUED"の文字がありました。                   




ともあれ、すごい人だよ、岡崎京子。もう、本当に。感嘆して帰路につく。女の子たちのキャッキャした、ウキウキするような気持ち、狂気、静けさ、強さ。シリアスなような、コミカルなような、ポップななかに潜む冷やっとした、皆が内面に持っている暗い部分、こわさもある。言葉もいいんだな。「戦場のガールズ・ライフ」は3月末日まで開催中です。改めてポスターを 見て、赤い文字で書かれた彼女の名前、たしかに「生きている」人の名前なのだ、と感じる。赤の意味、デザイナーさんに聞かないと分からない、わたしが勝手に思っているだけだけれど。              





文学館の前の鯉。ゆらゆら。いそがしい感じもしないまま、濃い一日でした。