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2017/12/10

松本大洋「ルーヴルの猫」と「DU」の話




12/10:朝日新聞の書評に出ていて気になっていた、
松本大洋さんの「ルーヴルの猫」。前日に神楽坂の
書店で上巻を手に入れて、この日に読了。つ、続き
が読みたい・・・!と、午後に出かけて下巻も購入
して、帰宅してから一気読み。ほわーんと読後感に
浸る。静かな、怖さと可愛らしさが入り混じった 
ファンタジー作品。本物の猫と、擬人化された猫が
自然に出てくるのも、漫画ならではの良さだった。




余談:                    
フランス語、私はほとんどわからないのだけど、 
「LE CHATS DU LOUVRE」の「DU」(の)、を 
読むと、数年前に合同展に参加したときに、画廊
に遊びに来る猫の名前を知りたくて、英語が余り
得意でないマダムに、確か「名前」はノム、だ。
「猫」は「シャノワール(黒猫)」とかの「シャ」
だ、「の」って何だっけ、ええい、多分コレ! 
「Nom du chat?」と思い切って聞いたら理解して
もらえて嬉しかったことを思い出す。答えは、
ゼゼット」でした。 *長い旅日記はこちら。 







2016/07/06

おじょーひんのモト/やっと読めた「重版出来!」(1)






奈良でのいただきもの。うつくしい。自分で手に入れて好評だったのは
かき氷を頂いた店のサービスが素敵だったのでチップがわりに購入した
三温糖。一口サイズで、ほろほろ溶けて、とても上品。最近、ときどき
「品(ひん)とは?」ということを考えてるんだけど(というのは、先日
作品製作過程の撮影みたいなのをしているときに、絵の横顔に品があり
ますねえ、と褒めていただいたから)、こんなの食べてたら上品になれ
そうね、と、「おじょーひんのモト」と冗談半分に呼んでいる。上品、
という言葉を別の言葉で説明するなら何だろう?と色々挙げてみると、
面白い。というか第三者達に、「どう思う?」と投げかけてみたら、 
控えめ、とか、心がこもっていること、とか、正直、嫌味がない、とか
誠実、自然、洗練されている…などなど、いう言葉が出てきて(書き 
出してもらった)、ほほう、と興味深く読む。私自身はどう思う?…と
今、これを書きながら考えると、派手さがない、とか、自分を(必要 
以上に)華美に見せようとしない、とか何か、そういうことなのかも、
と。1つの言葉を、その意味を知らない人(例えば幼い人とか違う国の
人)に、分かりやすい言葉で説明するとしたら?と想像すると、すでに
知ったつもりの言葉でも、いろんな捉え方ができるから、面白い。  




話は全然違うけれど、楽しみにしていた「重版出来!」の
第一巻をやっと読むことが出来ました。楽しみにとって 
おいたフシもあるけれど。(ドラマが終わるまで、仕事の
いそがしいのが一段落するまで…ってまだ多忙だけど)。
カバーを外して写真を撮ろうと思ったら、帯には、「とと
姉ちゃん」にもご出演・坂口健太郎さんの御姿も。同時期
にドラマ「重版出来!」も「とと姉ちゃん」も放送されて
いたし(「とと姉ちゃん」は今も放送中!です、改めて 
朝ドラって、長いんだなあ、週6回だし)、芸能界に疎い
私なので、この2つの番組で坂口さんを初めて知り、また
その役柄が(当たり前ですが)全然ちがって、すごいな、
役者だな!&素敵だなぁ!と、強く印象に残った今季。 
主演の黒木華さんも可愛かったし、脇役も、脚本も、  
演出も、音楽(ユニコーン!)、お洋服も。◎で、   
続編、観たいなー。漫画の「重版出来!」も、◎。   






2016/03/30

なじみの額やさんで思い出す「はじまり」の事





今日は、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のオープニング映像の
原画の額装を発注するために、初めての個展からお世話になって
いる額やさんへ。先日、すこし立ち寄って、同番組の事、ご報告
したら喜んでくださっていた。ので、ちょこっと番組の葉書に、
この仕事が始まった昨年秋の個展の冊子も添えて、お持ちする。




展示担当の方と、向かいの書店で待ち合わせ。  
待ち合わせできてから、ちょ、ちょっと本を   
買って、いいですか、と失礼して、「す」い   
曜日発売の「ス」テラと、わ、これは読んだ事が 
ないかも、と岡崎京子の「Take it Easy」 を買う。





じゃ、いきましょうか、と額装店へ。ここは、18年前、初個展の
時からお世話になっているだけではなく、まったく個人的な話、
のちのち、欧州旅のときにお世話になることになる在・外国の 
友人と初めて・偶然あった日に、この店の前で記念写真を撮った
思い出の場所でもあります。その時、会えていなければ、一昨年
オランダ語がまったく話せないのにオランダ一人旅、なんて無謀
だ、と諦めていたかもしれない。そして、その友人と会った日は
母校の学園祭で、あの画廊(初個展会場)って、どうやったら 
使えるんですか?と、何の気なしに口にしたら、手紙本で私が 
「ロッテンマイヤーさんのような」と言った、素敵な事務員さんが
直ぐに画廊担当者につないでくだすったのが、そもそも画業を 
することになった「始まり」だったりする。「あの日」、もしも
家にいたら、絵描きにもなってなければ、欧州にも行ってない。
はー、あれよあれよと、トントン拍子で、個展、することに  
なっちゃった、とドキドキする感じとか。額やさんの前で立ち話
していたときに、オランダ人の男性が、あまりに背が高すぎて 
見上げないと顔が見えないよー、と笑ったこととか。その、  
人生の重要なターニングポイントともいえるような      
日の事を思い出せる景色が、ここ、なのです。        




そのオランダ人の方(故人)は、チェロ奏者だったので、
「とと姉ちゃん」のオープニングのための、この作品は、 
彼のことや、彼の娘さんのことを想いながら作りました。
人生で二度目のチェロ奏者の貼り絵、一人目のモデルは、
その人でした。これが、その娘さんというわけではない 
(もっと、何というかお美しいコだ)けれど。      





上に書いたのと、同じような事をココにも書いてました:  
http://tsujikeiko.blogspot.jp/2015/11/tojikomeru.html


あと、ココ:                     

http://tsujikeiko.blogspot.jp/2014/10/back2bach.html




後日追記




右が、初めてチェリストを貼り絵で作ったときの作品。
左は、「とと姉ちゃん」のために作った二人目の   
チェリストです。                 









余談が長くなりましたが(笑)お店の中に入ると、
私の昨年の個展の案内状を、実用例として飾って 
くださっていました。嬉しいなあ。       



先日、下準備をしておいたので、さくさくっと額装指示は 
進む。ありがたい。手に職のある人との「ツー」「カー」の
やりとりは何か、スパッと気持ちがよい。まだ「いつから、
どこで」とは告知できないのですが(単に、未定事項が多い
だけ、ヒミツというよりも)、近日、関東で、これらの  
「とと姉ちゃん」オープニングの原画の一部を、ご覧頂ける  
事になりそうです。詳細は、追ってお知らせしますね。  




ウィンドーにサモトラケのニケ、そしてお花の香り。
ありがたい、いとしい風景。展示スタッフさんとは、
ここでお別れして、単独行動でお昼ごはんを食べに。






長蛇の列が出来る美味しい店に並んでいると、
小鳥が蜜を吸うために落としたとおぼしき、 
ぱつん、と切り口もあざやかな桜の花が   
落ちていて、買ったばかりの岡崎京子の   
漫画に挟んで、押し花に。         

「新しいこと」と呼んでいる制作も、あと   

一枚が完成できたら完了だし、今日は、   
額装の手配ができた。少しホッとして、   
甘いものを買って帰りました。       


2016/03/14

春の雨の日、新しいことの静かなるスタート ☂








短い言葉が添えられた、ハルカゼ舎)の日めくり
今日は「ビスケットとあまいミルクの日」でした。  
この日めくりは、個展作品作りした、思い出   
ぶかいものです。                 



「おーでかけですか?レレレのレ」「いいえ、東京は 
今日は大雨なので出かけません」。家で静かに  
仕事をしていました。ちなみに、右のマスキング 
テープはデザイナーさんが原画返却の際に貼って 
くださったもの。左の傘のものは、ハルカゼ舎の 
もので、リツくんという少年が描いた絵です。  




震災から五年目の日に、天才バカボンの実写ドラマ
やっていましたね。粋だなあ、と思う編成でした。
TVといえば、長期間とりくんでいた公開間近の仕事
プロジェクトから生した新しい事も、動き出し 
ました。映像作家アニメーター、そして私。  
引き続き、同じチームで取り組むことができる  
ことになって、一安心。近日、また製作の    
日々が始まりそうです。            

*後日追記:プロジェクト=「とと姉ちゃん」
*後日追記:新しいこと=こちらの作品のこと








2016/03/12

アリスの椿、柳、お祝いのケーキとムーム








「不思議の国のアリス」で、赤く塗られる白い薔薇を思い出させる、
白と赤の椿の光景数日前に、映像作品の最終チェックを終え、 
その公開や派生プロジェクトがスタートする前の、しばしの休日 
モード。また、ふらりと外出。このあいだ気になって買わなかった
本と昨日出たばかりの漫画を買いに。あとはアンテナと足まかせ。




こんど絵にするかもしれないモチーフは、つい目に留まる。
参考資料にできるかもしれない、と写真に撮る。描くべき 
題材を指定されて、改めてそれを見たり観察したりすると、
理解も深まっていくように思う。役者さんが、人間観察を 
するように、絵描きも似たような事をしている。     

このお仕事のことでした*




早々に目的の本を手に入れ、あとは気の向くままに歩く。
…と、携帯を見ると、先述(近日公開プロジェクト)の 
チームの一人から、お仕事完了の知らせが入る。派生した
新プロジェクトも始まるけど、まずはお疲れさまでした。
長かった(5ヶ月余り)。まだ何の仕事って言えないのだ
けれど、とゴニョニョお伝えしていた方の画廊に行って、
ご報告をして、帰路につく。             





一段落、お祝いのケーキを買うことにする。もう十分に 
大人の年齢(41歳、「よい」年)ですが、老舗の・大人な
雰囲気の千疋屋で買い物をしたのは初めてで、何となく 
背筋がしゃんとする。何でも手軽に、気軽に、になって 
きた昨今、こういう場所は、貴重。紙箱のロゴマークに、
ロミオとジュリエットのジュリエットのような女性の  


Romeo and Juliet (Oxford World's Classics)猫嬢ムーム(1) (ワイドKC Kiss)


横顔が入っているの、初めて知りました。ジュリエットと

いえば、何となくこういうヘアバンドをしてるイメージが
あります。ともあれ、5ヶ月あまり歩きつづけた山を越え
イチゴのケーキと、バナナ・オムレットを少しづつ、  
今日マチ子さんの新刊「猫嬢ムーム」も愉しむ日。   
次の「山」も、視野にいれつつ、自分にご褒美です。  

*後日追記:一段落したこと=連続テレビ小説「とと姉ちゃん」オープニング映像でした。



2016/03/04

春は色々はじまります/こわかわいい猫/水木三人兄弟の本





  
夜、このあいだ打合せに行ってきた仕事の作品作り。写真のものは、使わなかった鳥と人の、試作です。今日制作した絵はウェブサイトに掲載される予定。4月頃に公開になるのかな、またお知らせします。

春は、この絵のことだけではなく、表紙の絵を制作する季刊フリーペーパー「」のことや、テレビのお仕事なのですが→ 進行中のプロジェクトのこと、(後日追記:連続テレビ小説「とと姉ちゃん」関連)色々スタートします。

テレビのお仕事は、数日前にこれでOK!となったようで(まだ仕上げ作業はあり ますが)、ほっ。そして、はー、もうすぐだあ、と、ドキドキ、してきています。心づもりができたら、発表します。(まだ出来てません:笑)。     





昼間は、ひなたぼっこする猫を見た後、サントリー美術館へ。日本美術に興味が湧いているのいるのかな(自分が)。先日見た展覧会で素敵だなあ、とメモした絵師の名前が宮川長春 
だったのですが、今回の作家も宮川香山と、宮川さん続き。生きた時代が数百年も違うし、生まれた場所も違うけれど、遠い親戚とかだったりして…と夢想する。

長春は削ぎ落とした線で、香山はゴテっと緻密、全然テイストも違うが。香山展のメインビジュアルになっている壺の猫の、こわ・かわいい感じ、素敵だった。甘さがない可愛さだってある。芸術家って、ある意味、「いっちゃってる」位のほうが痛快なのかもしれないな
と思う。中途半端なゴテゴテは得意じゃないけど、香山のは もう、極まってて、「参りました」という痛快さがあった。 




展覧会を見たあと、根津のノマドへ移動。少し前からここのサンドイッチが食べたかったのを思い出して。美味しいものは美しい、なんて思う盛り付け。お店の蔵書の「ゲゲゲの老境三昧」の始めのほうを読む。 

水木しげるさん、三人兄弟だったんだ。へー。長寿の秘訣は、のんき。という話の後に、哲学書を読めよ、という話。ピカソの子供のような絵の前に写真のように狂いのないデッサンがあるように、のんきの裏に哲学書や、本で仰ってなかったけれど:戦争で死にかけた体験や色々な出来事があり、柔軟の裏には、芯が通ってんだ!と嬉しくなりました。  





2015/09/27

個展準備日記:前回のみずのそら展作品との再会、猫の手、白い花






今日は、午後までに集中して制作。主に大きめの作品。せまる(大きい作品を 
作ることができる)タイムリミット、ぽんぽこ切り出される人々。筆で描く絵は
一度かいたらもう動かせませんよ!(油彩など以外)、という感じですが、私の作る
切り絵は配置を後から決められる。私の場合は切るときがソレ(やりなおしが 
がきかない)んだな。                          

そういえば、余談ですが、録画しておいた「漫勉」で漫画家のさいとうたかをが
鉛筆でササーッとマルを描いて鼻筋のある中心線をいれたら次に本番のペンで 
(いわば下描きあるようで無い状態で)ゴルゴ13を描きだしたの、すごかった。 
私も下描きしないで切り絵するので、近い感覚もあるんだけれど、ひとごとだと
わーすごいなあ、と素直に思える。さいとうさんいわく「(僕は絵を描くのが、
仕事が)早いって言われるけど、それは下描きを抜かしてるからで、特に絵を 
描くのが早いわけではないのだ」というような言葉に、何か納得したり。   
(私も「早い!」と言われることが、時々あるので…理由がわかった)。     




一昨日、製作中に川柳が湧き出ましたが、今日はこんな言葉が書き留めたくなり
ました。あああ、あれも、これも。という状態。でも、ひとつひとつ。です。 

ひとつひとつ…個展のタイトルにしたこと、ありましたなあ。第40回目の個展を
ひかえて、あれこれ「今までのこと」を振り返ることが多いです。予断がてら、
お話すると、個展「ひとつひとつ」では、たまたまフラリといらしてくださった
編集者さんが、お声がけ下さって、それが私の装幀(と題字)の初仕事となり 
ました。しかも著者は田辺聖子さん、という…。(今は絶版ですが→コチラ)。

私が留守の間にいらした編集者さんとお会いした時、何の仕事を頼まれるのか 
わからないまま、一度お会いしてみたい、と言われ、人と直接会ってみる事の 
大切さを初仕事の時に知ったというか。しなやかでかっこいい女性編集者さん。
久しくお会いできていませんが、とても印象に残っています。        






閑話休題。制作、制作。これは昨年の今頃(厳密にいうと昨年の10月)の、欧州旅
思い出の品というか、持ち帰ったスーパーマーケットの冊子で制作しました。旅の
目的であった北仏での合同展でもご一緒したマールチェさん宅がある、オランダは
アムステルダムで泊めて頂いてたとき、ちかくのスーパーでもらってきた。小冊子
です。旅の間食べたパプリカ味のポテチ()、美味しいチーズも、恋しい。




こちらは蔵出し・未発表作品。311から約1ケ月後に制作したのね。大変な時だった。
たとえば、製作年が正確に分からなくても裏になるべく詳しく書くことにした。  
「制作年不明、20**年ころ?」とか。漢字のサインも今年の展覧会準備の途中から。





今日はこれから出かけるところがあるので、あるていど制作を終えてから 
一段落させて、お片付け。それでもまだ、作りたい。紙が作ってほしそうに
こっちをみてる感覚・・・と思ったら、目がある人の絵だったね。コレ。 
作品制作の続きは、また明日。いざ、外出。             




某オフィスでさっきまで作っていた数点を含む大きな作品を、スキャンして頂く。
Aさん、有難うございました。Aさんがご購入くださった/前回(2013年に)  
ギャラリーみずのそらで展覧会をしたときのマスキングテープ製の作品とも再会。

先ほどまでオランダのスーパーマーケットの冊子をめくっていたので、一年前に 
手に入れてあったオランダみやげなどを(やっと)差し上げる。キラキラのついた
鉛筆。ああ、あの美術館にも、また行けることがあるかしら。         





ところで、今日はなぜか植物の写真をよく撮る日でもありました。
葉脈だけになった落ち葉がレースのようで美しいなあ、とか…  



白い花とアリとか…

先日、黄色いのを撮った、ジョージア・オキーフを思い出す花と同じ?)



…絵画的な落ち葉と落ち花だとか。





そして、今夜も月が明るい。明るすぎて網戸ごし位が丁度いいくらいに。
スーパームーンのいちばんすごいのは明日の夜?のようです。





もうすぐ開催!


辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)