2015/05/01

2つの展覧会と4冊の本/大きな作品について思う日





5月の始めの日は、今森光彦)さんと関美穂子)さん、関西を拠点にして
いる、切り絵(と、切り絵の技法が作業工程にある型染め)の作家さん二人の
展覧会の初日でもありました。これは、いかねば。今森さんは写真家としても
知られています。ある編集者が、同じ切り絵だからと私の絵本を紹介して  
くださって、同じ「ハサミで切り絵をするひと」として交流が。数年前に、 
ムックで今森さんの特集があったとき、文章を書いたこともあります。 :)  




Cut!」と Cat 。本を送ってくださることも多いので、久しぶりに   
お会いできたこの機会に、せめてもの贈り物をしました。写真x切り絵の
本ですし。右は、出たばかりだという、今森さんの新刊「だれかさん」。
絵本が出ているとはしらず、この原画、いいなあ、絵葉書にでもなって 
いないかしら?と思っていたので、ホクホクです。          



サインを頂いたのは多分はじめてじゃないかしら。サイン待の人たちが
私の後ろにもずらり、といらっしゃるので、手短に近況報告をして、
また、ゆっくり!と言ってデパートを去る。最近も個展しているの?
昨年はヨーロッパにも…。個展?(えーとフランスでは日仏蘭の4人展
スウェーデンでは個展…長い!)パリ?(えーと、ベルギーの近くの…
長い!)だいぶ、はしょる。ゆっくり話す機会、いつかあるといい。 



最近はファスト・ファッションの店も増えてだいぶ様相がかわってきた
銀座にくらべ、日本橋の街は、まだ大人の雰囲気というか、いい意味で
渋い落ち着きがある。来週、神田祭があるとのことで、荘厳な建物にも
外資系のホテルにまで提灯が飾られていたりする。かっこいい。   



さっき、今森さんの絵本を買ったばかりだけれど、次の目的地に向かう前に
大きな本屋で、さがしもの。あった!尊敬する芸能品お二人の雜誌と本を 
手に入れました。タモリ、黒柳徹子。唯一無二というのは彼らのこと。  
賢くて、人気があっても浮かれたりエバルことなく、柔軟なのがよい。  



今森さんの展覧会・日本橋から、関さんの展覧会・茗荷谷へ向かう。本を三冊と
ちょっとした東京土産、のつもりが三重土産になってしまったものを抱えて。 
大手町駅では地下鉄半蔵門線の運転席の扉に書かれた「乗務員室」という文字の
「室」の文字の中に、三角 △ があるなぁ…と気になって、パシャリ。今森さんの
紙を折り→切り→開いて出来る切り絵と同じ手法で、できるね、この字体。笑。




関さんの展覧会の会場の橙灯(だいだい)に到着。2階が目的地なのですが、
1階に新しいお店ができていて、わー。営業時間に来られたらよかった!   
いつもは、あまり目立たないビルなのですが、開店記念の花々が華々しい。 



初日ということもあり、こちらでも作家ご本人に再会できました。 
右=私、真ん中=関美穂子さん、右=偶然再会できた写真家の   
(オフィスで画廊・"カワウソ"のヌシの一人)大沼ショージさん。  

                 *撮影=橙灯店主・感謝!






関さん、そうだ、京都(在住)の人だ!これ、もらって?と、今森さんの 
京都展のチケット(いただきもの)を、差し上げる。これ、実はもう会期が
終了していたのですが、たまたま、関さんがご自分で染めた布のスカートと
チケットの色合いがばっちり合ってい感動ものでした。そして関さんの手の
美しいこと!関さんは、最近、大きな作品をつくるようになったとのこと。

先程みてきた展覧会(今森さんの作品)も凄く大きくて、関さんの作品も。
自分の次回個展のことを構想しているとき、また、それは信頼する会場の 
オーナーも常々リクエストしてくださっていることなのですが、大きめの 
作品を作ることについて考えていたところ。今日、立て続けに切り絵仲間の
二人の大きな作品をみて、何か、背中を押してもらった感じがしました。 

大きさ、小ささについて感じるところがあった、といったほうがいいかも 
しれない。ロングランになった個展「日めくりの日々」の作品は、かなり 
小さくて、これは私が老眼になるまえに成せねばならぬ!なんて気負って 
いたのですけれど、年上(60代)の今森さんの作品の、大きな画面を構成 
しているパーツの数ミリ単位のちいささをみて、あ、大丈夫なんだ!と  
何やら、ホッとしたりしていました。小さな作品、作れなくなるのかと  
思っていたものだから。大きい、小さい、行き来するのがいいかもね。  






アイスコーヒーで休憩。京都のyugue(ユーゲ)の、くるみとドライフルーツの  
クッキーサンドは、関さんの原画でラッピングされています。ぜーたく!金太郎の
柄のものを選んで、ていねいに剥がして頂きました。ステンシルのように絵付けを
されているのか、色の濃さや、にじみ具合が一つ一つ違い、選ぶのも楽しいです。




会場でばったり会った大沼さんと、茶飲み話。大沼さんのオフィス・画廊は 
カワウソという名前なので、ほらみて、この本、表紙にカワウソがいるよ!と
いう話をする。今日は本ばかり買う日のようで、本日4冊目。関美穂子さんが
表紙の絵を制作した「サーサの月よみ」を手に入れました。すてきな絵だね、
というようなことを言うと、物語が素敵で、それに突き動かされただけだ、と
仰っていました。今森さんのトークで、なぜ作品の制作にハサミを使うのか、
という質問に対して、ハサミは程よく不自由なのだ、と答えてらして、何か 
ああ、分かるー、というような言葉を聞けた日でもありました。      





橙灯で、お茶を飲みながら、隣の席の方が、私も切り絵制作で関わった  
ドラマ紅雲町珈琲屋こよみ」の話をしていました。テレビは沢山の人が 
みるものですが(あたりまえ)、なんだかおどろいた。家に戻り、同番組
録画したディスクに、識別用にコーヒーカップをかいておこう!…と油性の
マジックでサラサラっと描いたものの、うっかり!「珈琲屋〜」を録画し
ディスクは目下、取り出し中で、手に持ってるのはこれから入れるやつだ!
あわててコーヒーカップの絵を女の人の顔にリメイク。…違和感なし!笑。













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