2019/05/09

ルート・ブリュック(Rut Bryk)展へ







5/9:駅でチラシを見かけてから、これは絶対みにいくやつ、と
決めていたルート・ブリュック展へ。前日、どいかやさんの
ツイートを見て、あっ!もう始まってたんだ!!となって。



チラシやポスター(余談ですが、聞くところによると
カワウソのつまみ本のデザインも手がけた方だとか)
に登場しているこの作品、てっきりライオンと思って
いたのですが、実はライオンに化けたロバ…でした。



お腹のとこに、ホラ!





似せたわけないけど、偶然:右上の人物像がなんとなく私に似ている気がして
嬉しかったり、魚のような形の頭部の女性などなど、線が気持ちよくスーッと
行きたい・行くべきところに行っている感じが良い。右下の、椅子の座面の 
白い部分は寝転がった子供です。すぽっと構図の中に収まっています。   








聖母や教会や天使など宗教的なモチーフも見られました。
(私がよく表現方法として用いる→)切り絵のように、陶の
板のアウトラインを家(鳥など)の形などにしたものも 
あって、親近感を感じたり、そのゆらぎのような、正確に
真っ直ぐ立っているわけじゃないのが(例えば右側の家、
少し傾いてるけど)気持ち良かったりする。そして、近く
で見ると、ガラス質の釉薬が透けて見えて、とても綺麗。



美は細部に宿る、だなあと見ほれました。


余談ですが:

ガラス質の釉薬というと、私のルーツがある
三重県・伊賀焼き物(伊賀焼)もそう。
苔むした池をのぞいている感じ。









初めて知った・初めて実物を見られたルート・ブリュックの作品は
具象のものも可愛らしいのだけれど、同じくらいに幾何学模様の 
シリーズも素晴らしかった。撮影禁止の展覧会終盤に大きめの  
作品があって、美しくて泣きそうになりました。イスラム教美術の
ような、例えば人間の形をしたカミサマじゃなく、聖地メッカの 
真ん中にある立方体(って何て言うんだろう、失礼があっちゃ  
いけないし…と調べたら、まさかの「立方体」と言う意味らしい!
です、Kaaba)…のように、具体的に何を表しているか直接的には
わからない分、その凹凸、色合い、幾何学模様の中に言葉を超えた
訴えかけるようなものがあり、例えば地球外生物が見たときにも 
オオ、ナンダコレハ!みたいに訴えかけるようなユニバーサルさを
感じる。宇宙、と言うか。その展示室は撮影できなかったので、 
こんな感じの作品ですよ、とわかる動画をどうぞ。       









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