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2021/10/14

年鑑用の自撮り・口紅と服の話/水面の落ち葉

 






2021/10/14:イラストレーター年鑑用のアレコレを整え始めて、いよいよ自分の写真(ポートレイト、作者近景的なもの)どうしよう、となりつつ、例年は友人の写真家にお願いしたりしているけれども、今年は自撮りでなんとかなるかしらとチャレンジ。  

その後、今年から個人情報保護のこともあり、写真でなく似顔絵などでもOKになったことを知るのですが…掲載用は、右上の一枚にしました。 



ちなみに真赤に近い口紅は、たまたまサンプルをもらって使ってみたら、あれ、案外いいじゃんと気に入って、(40代にして)生まれて初めて・デパート内のシャネルで買い物をして、さー、使うぞー♪と思ったらコロナ禍に入ってしまったという悲しいというか、ちょっと切ない思い出のある一本です(笑)。

洋服は、かなり前に買った(お祝いで買ってもらった?どっちだったか)ヨーガンレールの上着なのですが、これは嬉しい思い出があります。何かと言うと:東京・清澄白河にあるヨーガンレールのショップで、この服を選んで、試着をさせてもらって。

試着室から外に出ると…!!!うわぁ!(当時ご存命だった・憧れの存在だった)ヨーガンレールさんが!!とクラクラしそうになってたら、まあリップサービスかもだけど、にこっと「よく似合ってますね」的なことを声がけしてくださったのでした。最初で最後のヨーガンレールさんとの遭遇でした。(2014年に他界なさったので)。



この日の散歩中に見かけた美しい景色はこちら。葉っぱが落ちるときは表面が水面につきやすいのかな?ボートのように浮かぶその上に、雨の水滴がついていてキラキラしてました。

2016/07/28

打合せ後→ ヨーガン・レール@森岡書店





2日連続の打合せの1日目。取材前の顔合わせというか
打合せを終えて、クールダウンに銀座・森岡書店での 
ヨーガン・レールさんの展覧会へ。わりとヘトヘト、 
さらっと見て帰ろうかなあーと歩いていると、前から、
一週間前くらいに初めまして、とお会いした方が偶然、
やってきて、前も森岡書店に来たら友人と何年かぶりに
会ったり、その前は友人の展覧会で十数年ぶりの再会、
佐渡のイベントに参加することにつながったりと、  
不思議な出会いがある場所、という印象がある場所。 
ところで、森岡書店というのは、          
↓      


On the Beach 1 On the Beach 2

一冊の本を売る書店。今回はこちら。On The Beach」。二冊組とも  
いえますね。一冊は海辺に流れついたプラスチックの破片を、デザイナーの
手でランプの形に再構成した作品の、もう一冊は、摩耗して地層のように 
不思議な風合いを見せるサンダルの写真集です。捨てられてしまうような、
見向きもされないものの見かたを少し変えて、人々をはっとさせる彼の  
しごとは、ブレイクの詩のTo See A Heaven in A Wild Flower(野の花に
天国を見…)を体現してるなあ、と思う。前に、美術館でも見たけれど、  


どわっ!と沢山ならんでいると見過ごしてしまって
いた細かな部分だとかに気づけてうれしかった。 
青、黄色、白・・・。ごわっと、ざらざらとした 
質感と、キッチュな造形。美しくもあり、異形の 
ものというか、奇妙さもあり。夢のようでもあり。


 

ババグーリ(主に服飾デザイナーだったヨーガン・
レールさんのブランドの1つ)のカードは、少し 
切り絵の人形のようで、親近感。*右上、青いの。





打合せの後で割りとヘトヘトだったけれど
美しいものを見るのは楽しいのでテクテク
銀座方面を抜けてく。外国人観光客が多い
なあ。もうウインドには秋冬物がある店も
見かける。外国のブランドだから知らない
で世界各国同じディスプレイかもしれない
けれど、日本でこれは「志村うしろ!」と
言うんだよ。とパチリ。*世代的に分から
ない方はユーチューブでドリフターズと 
検索してみてくださいね。       





おつかれサンパカ。チョコレートアイスで、
自分をねぎらいました。明日も打合せです。




2015/07/22

MOTに、ヨーガン・レールさんのランプを見にゆく






ぜいたくな、ぽつねん。ヨーガン・レールさんの作った沢山のランプに囲まれて。





服飾デザイナーの彼は、このランプ作りを「最後のしごと」と文章にのこしていた
ようです。この文末に添えられた日付は、彼が亡くなったのと同じ2014年9月。 

ファッションに疎い私ですが、レールさんは好きな服飾デザイナーの一人です。 
社食の本なども出ているし、ショップには器等もあり、服だけではないけれど。 

思い出せる限りでいうと、2004年に坂田栄一郎さんの写真展でレールさんが写った

作品があり、いい目をした人だなあ、どんな人何だろう、と思って名前をメモした
気がします。翌年、ショップで開催された「DACHI」の写真展を見に行きました。

2008年だったか、展覧会のお祝いにと一着、手に入れた時は嬉しかったなあ。 
ある時、試着を終えて外に出るとデザイナーご本人が(偶々)いらして、似合い
ますねというような会話をしたのが、直接お会いできた最初で最後だった。  








展示室で見られるランプはすべて、砂浜で拾われたものが素材なのです。
ヨーガン・レールさんに拾われた海のゴミはしあわせだね。      






ヨーガン・レールさんの服はナチュラルなイメージだけれど、海辺で拾ったもので
制作されたランプは、素材が素材だけにキッチュでカラフルなものも。この写真の
作品などは、人形の脚が!かくれていました。シンプルでナチュラルで凛とした 
世界観だと思っていたレールさんの、別の世界観を見ることができて嬉しかった。
個人的には、ディズニーよりバートン、チャップリンよりキートン、というように
私は少し毒や憂いや影、といった健全じゃない部分がちょっぴり入った、あるいは
ダークなものを内包、つきぬけた上での健全さ?まっすぐさが好きなのだ。自己に
対して、他人が抱く勝手なイメージを打ち壊していく勇気も。         





沖縄の浜辺に打ち捨てられた、あるいは流れ着いた醜いプラスチックのゴミを 
自分の手を介することで自分が美しいと思えるものに変える、ということは、 
日常にある、読み終わったら資源ごみになる新聞紙から何か人物像を切り出す
自分の切り絵制作にも通じる感覚。人がそれはゴミだよ、ただの新聞紙だよ、と
目もくれないものに自分の手で再びイノチを宿すことが、作り手の役割。   


→ 展覧会は10月まで見られるようです。是非。








 

2014/10/26

trayでの「ブックシェア」第三回(アートブック)










tray)での「ブックシェア」へ出かけました。参加者が数冊もちよった本や、
編集者の木村真さんの膨大な蔵書から貴重な本を見せていただける会。解説付きの
少人数制貴重図書の図書館ってかんじ。テーマは日本の絵本、海外の絵本と続き、
第三回目は画集・写真集などのアートブックでした。             





私が持っていったのは、この2冊。最初に今回のテーマ(写真集や画集)と聞いて
ぱっと思い浮かんだのが「DACHI」。デザイナーのヨーガン・レールさんの友人
=「ダチ」を高木ゆり子さんが撮影した写真集。赤い小さな本は、先日の欧州旅
手に入れた本「Facebook」。小さい方は、「あ、こっちを持って行ったら軽くて
ハンドバッグに入るな!」と邪心的に思いつき、結局二冊持ってきた。偶然、両方
「顔」が印象的な本だった。赤い本はカートゥーンニストのSteven Hellerの   
友人たちが彼のポートレイトを描いたりオブジェなどで作ったのを一冊にまとめた
本で、木村さんいわく「そうそうたる人々が描いてるね、この序文の人なんか、 
NYタイムズのアートディレクターだよ。」「へえ〜。ただのおじさんじゃないん 
ですね!」「ただのおじさん、こんな人脈、ないよ」なんて言って笑う。私が  
アムステルダムにある、スイス人の方がやってる小さな書店Boekie Woekieで 
何か一冊、大きすぎず高すぎない本を一冊だけ買おうと、じっくり選んだ本。 
"なんでも鑑定団"で「価値のあるものです」と言われたみたいにうれしい。  




参加者の数冊紹介のあと、木村さんの蔵書を見せて頂く。昔のイラストレーター
年鑑には、文化学院の大先輩・久里洋二さん()の若かりし頃の写真だとか。




nakabanさん()の蛇腹本だとか




ブックデザイナーの名久井直子さん()が刊行した本の8冊のうちの1冊だとか。
貴重な画集、写真集が目白押しでした。                   





なかでも一番じっくり拝見したのは、この豆本。オランダに居る時に
知ったデザイナーの、Irma Boomというデザイナーの一冊。まだ 
ブログ更新が追いついていませんが、アムステルダムにある美術館 
Rijks(ライクス)のためのロゴやフォントなども手がけた人。  





この豆本の中にも収められていましたが、シャネルの、インクを使わず
紙の凸凹だけで構成された本なども。たまたまこの日、trayの画廊主と
話者の木村さんへのオランダみやげに持っていったのもRijiksのグッズ 
だったのですが・・・。                     



そうそう、これこれ。Rijksのガイドブックです。後ほど、 
旅日記で美術館のことも紹介できたらリンクを貼りますね。





どんどん山積みになっていく画集類。贅沢な光景でした。手前にある黄色い表紙の
本をみて、思い出したのは先述のアムステルダムの本屋さんで選ばなかった一冊。
ああ、あれ、やっぱ買っておけばよかった!!と地団駄を踏んでいました。   
猫がサインペンで描かれたようなページをめくると、裏にインクが染みたような 
裏写りを再現している本なのですが、私が欲しかった本:見えるか見えないか、と
いうくらいの微かなドローイングが添えられた感じを思い出させたのでした。