編集者の木村真さんの膨大な蔵書から貴重な本を見せていただける会。解説付きの
少人数制貴重図書の図書館ってかんじ。テーマは日本の絵本、海外の絵本と続き、
第三回目は画集・写真集などのアートブックでした。
私が持っていったのは、この2冊。最初に今回のテーマ(写真集や画集)と聞いて
ぱっと思い浮かんだのが「DACHI」。デザイナーのヨーガン・レールさんの友人
手に入れた本「Facebook」。小さい方は、「あ、こっちを持って行ったら軽くて
ハンドバッグに入るな!」と邪心的に思いつき、結局二冊持ってきた。偶然、両方
「顔」が印象的な本だった。赤い本はカートゥーンニストのSteven Hellerの
友人たちが彼のポートレイトを描いたりオブジェなどで作ったのを一冊にまとめた
本で、木村さんいわく「そうそうたる人々が描いてるね、この序文の人なんか、
NYタイムズのアートディレクターだよ。」「へえ〜。ただのおじさんじゃないん
ですね!」「ただのおじさん、こんな人脈、ないよ」なんて言って笑う。私が
何か一冊、大きすぎず高すぎない本を一冊だけ買おうと、じっくり選んだ本。
"なんでも鑑定団"で「価値のあるものです」と言われたみたいにうれしい。
参加者の数冊紹介のあと、木村さんの蔵書を見せて頂く。昔のイラストレーター
貴重な画集、写真集が目白押しでした。
*
なかでも一番じっくり拝見したのは、この豆本。オランダに居る時に
知ったデザイナーの、Irma Boomというデザイナーの一冊。まだ
ブログ更新が追いついていませんが、アムステルダムにある美術館
Rijks(ライクス)のためのロゴやフォントなども手がけた人。
この豆本の中にも収められていましたが、シャネルの、インクを使わず
紙の凸凹だけで構成された本なども。たまたまこの日、trayの画廊主と
話者の木村さんへのオランダみやげに持っていったのもRijiksのグッズ
だったのですが・・・。
そうそう、これこれ。Rijksのガイドブックです。後ほど、
どんどん山積みになっていく画集類。贅沢な光景でした。手前にある黄色い表紙の
本をみて、思い出したのは先述のアムステルダムの本屋さんで選ばなかった一冊。
ああ、あれ、やっぱ買っておけばよかった!!と地団駄を踏んでいました。
猫がサインペンで描かれたようなページをめくると、裏にインクが染みたような
裏写りを再現している本なのですが、私が欲しかった本:見えるか見えないか、と
いうくらいの微かなドローイングが添えられた感じを思い出させたのでした。
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