2019/10/08

桜と富士山から切り絵・浮世絵の工房を見学





10/8:浮世絵などの摺師の工房・高橋工房におじゃまして、木版体験をしました。
富士山と桜の絵を、しおりのサイズにトリミングした後、残った部分を切り絵に。
色の重なりも綺麗だなあ。作った後から、制作風景へと逆回しすると・・・。  



富士山と桜の絵(版木は用意していただいていたもので、辻作品ではあり
ません)。しおりとして使わなかった部分から人物像を切り出しました。




版木に、どのくらいの寮の絵の具を乗せたらいいか感覚が分からなくて、
本当ならば真っ白であるべき部分にも色がついてしまったー、と嘆いて 
いたら、花霞ね、とフォローしてくださる。確かに。そう思うと素敵。 
金魚の方は、しおりにするためにトリミングするのが勿体無い気がして、
絵として持ち帰りました。絵に描いた餅、というのは悪い意味で使われる
言葉ですが(何の役にも立たない例え)、絵に描いた金魚は飾っていると
それだけで可愛らしくて和みます。                 




こんな風にテーブルを囲んで、それぞれ1つの版木に絵の具を乗せ、
紙を乗せ、バレンで擦り、剥がし、次の版木に絵の具そ乗せ…と、
作業しました。                       


写真で分かりづらいですが、絵の角には「見当」(けんとう)という
目印というか、ストッパーのようなものが掘られてい流ので、何色も
色を重ねていくときにズレにくくなるそうです。「見当違いなことを
言う」とかの「見当」は、これが語源なのだとか。        



版画!というと、小学校の時に使ったような、ネチョネチョした 
絵の具を使うイメージだったのですが、案外シャバシャバと水けが
多かったのも驚き。のりも混ぜてあるそうです。版木に絵の具を 
載せる時に使うのは、魔女のホウキの小さいバージョンのような 
もの。これは、バレンの中身が古くなった時にバラして作ったもの
なのだそうです。学校で使うようなバレンは大抵、中身として厚紙
が使われているそうですが、プロが使うバレンの中には、下の写真
のように、タケノコの皮を割いて、さらにそれを編んで、グルグル
巻いた状態にしたものが入っているそうです。その編んだ紐の太さ
も色々あって、使い割れられているのだとか。         






体験の前後に浮世絵や高橋工房の作品(本当に螺鈿のような質感の
正倉院の螺鈿紫檀五絃琵琶を描いたものから、ウルトラマンの  
シリーズなど!)を拝見しました。              




浮世絵の表現の細かいこと!


サイズ比較のために写したのは小指です。



つい数日前に、わーっと適当に掘ったゴム版画の粗さを恥じました。(笑)
(まあいいけどね、発表?するけどね)。                





高橋工房の六代目、高橋由貴子さん。"ほら、手にとって見て
ごらんなさい" 的に、江戸時代とかの貴重な浮世絵を間近に 
見せていただきました。古文書などが好きな作家仲間から 
聞いた話では、貴重な資料を見背てもらった時に、ツバが 
飛ばないように、口に紙をくわえて見たことがあるそうです
が、それを思うと、畏れ多い〜と持つのは辞退してました。



数百年前のものだなんて思えないほどに、ものすごく発色がよい。
写真だとよくわかんないけど、黒一色に見える着物にも、角度を 
変えると分かる、特殊印刷したような、しっかりした模様がある。
自国の文化ながら、深いなあ、すごいなあ、と感動ものでした。 






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