2015/09/22

個展準備日記:赤と黒の切り文字、新しい靴にアシを入れる





朝から、チョキチョキ。今日の個展準備は切り文字作りでした。




切りながらも、同時進行で別の作品を作っていきます。






A HEAVEN IN A WILD FLOW.... )「ER」を切ったら出かけよう。




ふー、と色々あったあとの、今日の夕暮れ。行きしな、地元の駅でショッキングな
光景を見た。姿は見えないけれど多分当事者の「うっ!」といううめき声がして、
つづいて周りの人たちの「わっ!」という声。おじいさんとかおじさんというほど
老けていない、スーツ姿の人が倒れていた。何人もが周りで介抱していて駅員が 
救急車を呼んでいた。自分だって助けてもらったことがあるのに、とっさに対処 
できる度胸や知識がなくて情けなかった。(意識を失わせないためにも)呼びかけ
続けるとよいのだった、と思い出す。遅い。たぶん、何となく、心臓発作のように
見えた。助かっていますように。まさかここで?て所でいっちゃったりするんだ。
メメント・モリ(死を思え)。ちゃんと生きろ。と、立ち会わせられたのかな。 



…生死の境目はわかんないもんです、瀕死のときに周りに医療従事者がいたから
助かった、とか、助かった「のに」とか。ね、ネコ。途中までよんで積ん読に
なってる本に、動物にとっての死とは人間におけるそれとは違ってもっと  
ドライというか、死ぬだけ、みたいな、センチメンタルな部分がない、   
少ないのだそうだ。ちなみに、ハチ公についての本です。        




そんなこんなで(生とは?死とは?なんて考えるのは人間だけで動物はもっとクール
らしい、と思い出し)"人間は考えるアシである"(byパスカル)と言う言葉が頭の中に
きて、アシってなんだろ、としらべたらスダレの材料。検索が読んだ訳がまどろっこ
しいのでかなり端折って略すと:彼は自分が死ぬことを知っていて、宇宙はなにも 
知らない。我々(人間)の尊敬のすべては考えることのなかにある」。のだそう。 
写真は人間つながりだけでワタクシの姿です。近頃、製作中に邪魔にならないように
前髪あげブーム到来中。野球部がボウズにするように製作中にピシッとしてると気に
ならないのです。髪はあるいみ、邪念ね。長話ついでに書くと、瀕死の人を見たあと
電車内で自分の髪の毛を触り続ける女(のコ、2〜30代)がいました。毛づくろいを
してるネコは可愛く思えるのになぁ、なんだろこのモヤモヤ、と思ったのは、その 
動作に自意識とか邪念を感じたのかもしれない、と髪の毛ばなしで思い出しました。





何だか考える事の多い日でしたが、よき出会いもあり、ウキウキと、あたらしい靴を
手に入れました。ん?"手にいれた"?あたらしい靴にアシを入れた日で。二足目の 
NAOTPleasureという名の靴。この靴屋さんは普段、金土しか開いていないのですが
のせいか、たまたま前を通りかかったら看板がでていて、グッド・タイミング!
ちょうど靴がほしかった!と。前に同店で初めて買ったのは昨年の秋、欧州旅の前。
もう、一年も経ったんだなあ。皆、元気かなーと遠い欧州の方々を想う。個展準備で
なかなかブログでの紹介が、できていませんが、取材を受けた手紙の本にも欧州旅で
再会したり初めて直接お会いできたオランダの絵本作家たちの作品が掲載されて 
います。連休の影響か、まだ入荷していない店も多いようですが是非ご覧下さいね。




実は、予定外に入店した靴屋さんの近くに、用事があったのです。東京・蔵前の  
in-kyo)でも、2016年版の切り文字カレンダーをお求め頂けるようになります。
個展が始まったころに出して頂く予定。私の個展 @ ギャラリーみずのそらと同時期に
in-kyoでは、みずのそらの作家仲間でもある五月女寛さんの展覧会があるうですよ。
会期が最初から最後まで重なっているので、いけない…と思ったけれど、自分の個展の
定休日には行ける?かも!とワクワクしています。帰り道、蔵前のCAMERAにも立ち
寄ると、お預かり頂いてる案内状が人気でラスト一枚になっているとのこと、嬉しい。
"追加、送りますね!"と店を後にして、あの夕暮れ。メメント、メメント。     






辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)














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