2015/09/27

個展準備日記:前回のみずのそら展作品との再会、猫の手、白い花






今日は、午後までに集中して制作。主に大きめの作品。せまる(大きい作品を 
作ることができる)タイムリミット、ぽんぽこ切り出される人々。筆で描く絵は
一度かいたらもう動かせませんよ!(油彩など以外)、という感じですが、私の作る
切り絵は配置を後から決められる。私の場合は切るときがソレ(やりなおしが 
がきかない)んだな。                          

そういえば、余談ですが、録画しておいた「漫勉」で漫画家のさいとうたかをが
鉛筆でササーッとマルを描いて鼻筋のある中心線をいれたら次に本番のペンで 
(いわば下描きあるようで無い状態で)ゴルゴ13を描きだしたの、すごかった。 
私も下描きしないで切り絵するので、近い感覚もあるんだけれど、ひとごとだと
わーすごいなあ、と素直に思える。さいとうさんいわく「(僕は絵を描くのが、
仕事が)早いって言われるけど、それは下描きを抜かしてるからで、特に絵を 
描くのが早いわけではないのだ」というような言葉に、何か納得したり。   
(私も「早い!」と言われることが、時々あるので…理由がわかった)。     




一昨日、製作中に川柳が湧き出ましたが、今日はこんな言葉が書き留めたくなり
ました。あああ、あれも、これも。という状態。でも、ひとつひとつ。です。 

ひとつひとつ…個展のタイトルにしたこと、ありましたなあ。第40回目の個展を
ひかえて、あれこれ「今までのこと」を振り返ることが多いです。予断がてら、
お話すると、個展「ひとつひとつ」では、たまたまフラリといらしてくださった
編集者さんが、お声がけ下さって、それが私の装幀(と題字)の初仕事となり 
ました。しかも著者は田辺聖子さん、という…。(今は絶版ですが→コチラ)。

私が留守の間にいらした編集者さんとお会いした時、何の仕事を頼まれるのか 
わからないまま、一度お会いしてみたい、と言われ、人と直接会ってみる事の 
大切さを初仕事の時に知ったというか。しなやかでかっこいい女性編集者さん。
久しくお会いできていませんが、とても印象に残っています。        






閑話休題。制作、制作。これは昨年の今頃(厳密にいうと昨年の10月)の、欧州旅
思い出の品というか、持ち帰ったスーパーマーケットの冊子で制作しました。旅の
目的であった北仏での合同展でもご一緒したマールチェさん宅がある、オランダは
アムステルダムで泊めて頂いてたとき、ちかくのスーパーでもらってきた。小冊子
です。旅の間食べたパプリカ味のポテチ()、美味しいチーズも、恋しい。




こちらは蔵出し・未発表作品。311から約1ケ月後に制作したのね。大変な時だった。
たとえば、製作年が正確に分からなくても裏になるべく詳しく書くことにした。  
「制作年不明、20**年ころ?」とか。漢字のサインも今年の展覧会準備の途中から。





今日はこれから出かけるところがあるので、あるていど制作を終えてから 
一段落させて、お片付け。それでもまだ、作りたい。紙が作ってほしそうに
こっちをみてる感覚・・・と思ったら、目がある人の絵だったね。コレ。 
作品制作の続きは、また明日。いざ、外出。             




某オフィスでさっきまで作っていた数点を含む大きな作品を、スキャンして頂く。
Aさん、有難うございました。Aさんがご購入くださった/前回(2013年に)  
ギャラリーみずのそらで展覧会をしたときのマスキングテープ製の作品とも再会。

先ほどまでオランダのスーパーマーケットの冊子をめくっていたので、一年前に 
手に入れてあったオランダみやげなどを(やっと)差し上げる。キラキラのついた
鉛筆。ああ、あの美術館にも、また行けることがあるかしら。         





ところで、今日はなぜか植物の写真をよく撮る日でもありました。
葉脈だけになった落ち葉がレースのようで美しいなあ、とか…  



白い花とアリとか…

先日、黄色いのを撮った、ジョージア・オキーフを思い出す花と同じ?)



…絵画的な落ち葉と落ち花だとか。





そして、今夜も月が明るい。明るすぎて網戸ごし位が丁度いいくらいに。
スーパームーンのいちばんすごいのは明日の夜?のようです。





もうすぐ開催!


辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)














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