後日ブログ更新していますが、個展「20」の最終日の10/8の様子です。
ちょっと遅れて会場に着くと、お世話になっているデザイナーさんの
一家がいらしていて、しばしおしゃべり。洋服の色もさすが(デザイン
の仕事の人だなあ、偶然らしいけど赤と青が効いていて)、素敵。
*
小さな作品も多いので、会場には虫眼鏡をおいてあり、まじまじと
みてくださる方も多々いらっしゃいました。
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…あっ!(シャッターチャンス!)(ピンボケしたけど)
*
NHk連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の冒頭映像や
その主題歌で宇多田ヒカルさんの「花束を君に」の
ミュージックビデオの映像作家の小川純子さんも
いらしてくださいました。彼女とは2005年に初めて
お会いした直後から(何度か)ベネッセの仕事で
ご一緒しているのですが、小川さんが監督で、
小中志展さんがアニメーターで、絵が私、という
「とと姉ちゃん」「花束を君に」と同じチームなの
でした。割と古い仲。*「とと姉ちゃん」では、
写真家の大沼ショージさんが加わります、中心
メンバーとして、なのでそのほかにも映像会社の
技術者など、多くの方が携わっていますが。
青い服の少女の原画と純子さん。彼女のストーリー・
絵コンテに私が絵をつけているので、お母さんぽくも
あります。絵を作ったのは私だけれども。MVを作る
ときに、今回は宇多田さんと、アーティスト・辻恵子
の作品?(…あー、なんて言ってたかなあ、すぐに
書き留めておかないと忘れる記憶力が残念)というか
私の絵を理解した上で奔放にやって、という感じで
任せてくれたのが嬉しかった。彼女の物語作り・映像
作りも素晴らしく、下に少し見えている赤い人魚は、
「花束を君に」のMVにだけ出てくるキャラクターなの
ですが、最初は人間の姿なのが、人魚の姿になり海に
戻っていく。後で、はっ!人魚といえば船乗りたちを
惑わせて座礁させてしまうほどの美しい歌声じゃん、
そして、「ここ」ではない別の世界に還って行って
しまう、というところが宇多田さんの母君の藤圭子
さん(余談ですが私と一文字しか違わないお名前…)
と重なって、ゾワっとするほどでした。
↓
こちらがそのミュージック・ビデオです。
そのしばらく後に、宇多田さんがデビューした当時から変わっていない
スタッフの一人で、プロモーターの梶さんが!いらしてくれました。
個展の初日に、宇多田ヒカルさんのスタッフ一同様からお花を
いただいてわー(光栄!)と思っていたら、再会できて嬉しい!
いただいたお花の中に淡い紫のバラがあり、それはドライフラワーに
するつもり(漫画「ガラスの仮面」に出てくる、応援してくれる人・
"紫のバラの人"を思い出しつつ)。
*
絵本作家の、どいかやさんとも久しぶりの再会。
個展準備中は人と会わずに絵と向き合う日々に
なりがちだけど、いったん会期が始まると、
嬉しい再会(や、初めまして)も多いのです。
上の写真は、以前ブログに書いたときの
どいかやさんの著書「ひまなこなべ」
ですが、たまたま、どいさんがお帰りに
なった後に、この本を貸した別の友人が
「ひまなこなべ」などの貸した本を持って
来てくれる不思議な偶然がありました。
*
会場の庭に落ちている姫林檎の実や
葉っぱがアレンジされてるの、
素敵でした。三彩さん(企画者)が
飾ってくれたのかな??
*
ちょっと混雑が落ち着いたので座って、頂き物の
うさぎまんじゅう(阿佐ヶ谷うさぎやのは丸いが
上野のうさぎやのは細長いのね)をお茶と共に。
私は頭から、友人はお尻から食べた。
高校の頃からの友人が、20年前(なので今回の
個展が「20」なのですが)の、私の初個展の
会場での私の写真を持って来てくれました。
わー、やっぱり素敵な建物だなあ。パリみたい
だ、パリ、行ったことないけど!と笑う。
パリコレにも出していたりするツモリチサトさんの
展覧会が21_21のギャラリー3(前、カフェだった
とこ)で始まったそうで、関わりのある方から、
チラシや「こ、これは!(可愛くて食べられない!
って部類のやつだ!)」なアイシングクッキーなど
頂きました。個展終わったら見にいこっと。
*
最終日らしい賑わい、人口密度を
下げるべく、作家は外に避難。
*
写真家のキッチンミノルさんたちも
いらしてくれました!このポーズは
私がリクエストしました。笑。
SHARED TOKYOのグッズはTシャツ、
ドリンクボトル、トートバッグ(は
一つづつだけ入荷してたのですが)、
手ぬぐいも完売。絵葉書は少しあり
ましたが、すっからかんになった
白い壁(シリーズを展示してたとこ)
ちょっと清々しい感じでした。
*完売!なんて、滅多にないので。笑
*
最終日のこの日にも「ああ、いい人の手元に渡って
嬉しい」と思ったことが。この個展の企画者の
駒ヶ嶺三彩さんと私が出会った場所のオーナー(は
すでに故人なのですが)の誕生日だあ!と、彼女の
ご子息が、この絵を手に入れてくれたこと。この、
ハルカゼ舎の日めくりカレンダーを切り絵にした
シリーズの作品は、365日x数年分の名からランダム
に作ったのにもかかわらず、まさか自分でも、あの
方の誕生日を選んでいたとは、と驚きもあり。
ああ、まだ見守っていてくれてる感じがする、と
じんわり思う。行き帰りも、お通夜に行った寺の
前を通ったから、なおさら。そんなこんなして
いるうちに、早じまいの最終日、17時になって
カラスと一緒に帰りましょ〜♪ のメロディが
どこかから聞こえて(会期中気づかなかったのに
その日だけハッキリ聞こえた・気づいた)、
撤収作業。
*
学生時代に、うちのバラをおすそ分けした
ロッテンマイヤーさん(?)が、挿し木を
して増やして、蕾を持って来てくれたバラ
車に乗せて帰りました。そういえば、この
ハイヒールだって、先述の故人(お世話に
なった人)の画廊で個展をするときに
買ったやつじゃん、と3年前の事を想う。
作品運搬を兼ねて、三彩さんの車で行き帰り
できたの、本当助かりました。会期中も
いろいろ、ありがとうございました。
*
家に戻って、いただいたフラワーアレンジメントを
整理して活けかえたら、日常の風景がやたらと
華やかになって面白かったです。マリアカラス
(という、オランダで買って来たカラスのパペット)
などを寝転がらせ、花見をしている風にしてパチリ。
*
後で気づいたのですが、この日のハルカゼ舎の
日めくりカレンダーの言葉が予言ぽかった。
「ゴールのテープを切る日」。
実は初個展から20年目の年、と言いつつ、
厳密には初個展は1998年11月だったので、
これから!でもあります。
次回個展は未定ですが、10月末に3331アーツ
千代田で開催される合同展に、(この個展でも
展示した作品を出すのですけども)1点、出品
予定です。詳細はまたお知らせしますね。
沢山のお出かけ、どうも有難うございました!
*
初めて個展を開いてから20年、 長い道のりを歩いてこられたようにも、
絵描きとしてはハタチだと思えば、 まだまだ先が長いようにも思う秋。
紙で遊んでた初心に戻るような気持ちで、 小さな展覧会を開きます。
辻恵子( http://www.tsujikeiko.com )個展「20」
会期:2018年10月2日(火)〜8日(月祝)
会場:CONTEXT-S 阿佐ヶ谷
*JR阿佐ヶ谷駅南口から徒歩5分
企画:ing (駒ヶ嶺三彩さんキュレーション週)
住所:〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-47-4
電話:03-3317-6206
交通:JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分
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