2014/10/13

「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:Rijks美術館へ(その2)










「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:つづき)そして、アムステルダムにある  
国立美術館・Rijksつづき。美術館は、本当に広くて、聖堂のような空間も 
ありました。なので、きっと貴族のお屋敷だったのかな?とハーティさん
訊くと、いや純粋に美術館として建てられたものよ、とのことでした。  
そういえばステンドグラスにはパレットを持つ人の姿があった。     






おもしろい工芸品が色々ありました。左上はパイプです。顔つきの。

「やだー、おもしろーい!帽子のてっぺんから煙がでてる!」と  
女の子がウケてる図、が想像できる。笑。右上は熊の像だそう。 
なぜお腹を見ているのか。日本の信楽焼のたぬきに少し似てる。 
左下のライオンの優しげな眼差しにもぐっとくる。右下は、   
んっ?日本ぽい!と直感的に思ったら、まさに日本の家紋だった。
デザインて、こうやって「伝わる」んだ!と思った一瞬。    





そして、服飾のものもあり。刺繍が施されたゴージャスなものから、

これでもか!とシンプルなものまで。写真は載せていないけれど、 
近代のドレスもあり、昔の帽子コレクションもあり。指輪もあり。 



ペインティングの多いエリアでは…



\でさー、おれ、言ってやったわけ!/         \わはは!/

…なんて会話が聞こえそうな配置がナイスでした。学芸員、グッジョブ。




酔っぱらいおやじ達(ひとつ前の写真)の横には、かわいらしいシェパーデス、 
女羊飼いの絵がありました(右上)。東野翠れんちゃん(画像検索こちら)みたい
だな!と眺めていました。左の絵は、うなじの美しさって浴衣美人、とかだけでは
ないのねー、と思って撮った作品。ちなみに、右側に色男がおります。右下は、 
さいしょの写真のホールの床のモザイク画のひとつ。水瓶座の、眼光鋭い乙女。 




2019年追記:


この欧州旅の5年後、2019年4月20日に、古物商の
友人(ネグラ)が出店していた浅草ライヲン百貨店
という、ライオンビルでのイベントで、なんと! 
この絵の絵葉書に再会できて、感動ものでした。 



木彫のものも素敵でした


\帰ろ、帰ろうお家へかえろ♪ (でん、でん、でんぐりがえしてバイバイバイ♪)/


…というBGMを、聖家族の像を見ながら脳内で重ねてしまいました。
ほほえましい聖家族。ジーザス・クライストも子供だったんだ。ね。

(ジェネレーションギャップで歌が分かんない方はこちらをどうぞ: 
→ YouTube:まんが日本昔話」のエンディングテーマです)   




こちらも木彫。展示されている木の家具のレリーフなのですが、赤ちゃんを
腰の横で支えておっぱいをあげるお母さんのたくましさ、ふてぶてしい顔
狩りに向かう男性の前をゆく犬の姿、野をかけるウサギ?とイノシシ。  
素朴さと職人技。当時の狩りに出かける人たちの風景、日常を思う。   










有名人たちが、ふいに現れるので驚く。レンブラント(の自画像:左上)、ゴッホ
(いわずもがな:左下)、フェルメール(右)。ちなみに、旅の会話集みたいなのに
書いてあったのだけれど、オランダでは「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」では 
なく「フィンセント・ファン・ホッホ」と発音するそうです。ちょっと抜けていて
かわいいです。フランスでの展覧会のために来た欧州なもので、全然下調べをして
おらず、フランス展のあとの作品・巡回先のストックホルムの店主さんとチャット
しながら「アムステルダムって行ったことあります?」「フェルメールがあります
よね」「え。本当?」「・・・」というような会話をするほどに、無知でした。 




有名な絵画の前には、人垣が。レンブラントの夜警は、一番と言ってもいいのでは
ないのかしら、というほど沢山の人たち(朝はやくに、こっち来ておいたら   
よかったね、だんだん混んできました)。その裏の部屋はシーンとしていて、  
美術品たちが寂しそうにしていた。でも頭を冷ますのにはいい部屋でした。   



レンブラントの夜警が展示されている壁の裏にある部屋からは、こんな景色が
見えます。赤く見えているのは「I amsterdam」。スキポール空港の前にも 
ある、観光客が記念撮影をする名所というか。それにしても、一流の作品を、
これでもか、これでもか、と続けざまに見ていると、終わりのみえない   
フルコース料理みたいなもので、へとへとになってくる。入力も過ぎれば  
毒かもしれない、と、フェルメールの絵の前のベンチでツイッターをチェック
したり(笑:無料Wifiが、とんでいるのです、助かる)。とても広くて点数も
多いから1日では国立美術館は見きれ・回りきれない、の忠告どおりだった。




絵の中の少女と同じ位の女の子たちが、絵を眺めていました。こんなに小さい頃から
"ホンモノ"を、直に(ガラス越しでなく)見てたらさあ、そりゃあセンスや感性も 
磨かれますよ!…と、うらやましく思いましたよ。皆が絵描きやデザイナーに   
ならずとも。自分自身は表現活動しない・受け手の側になるとしても。      







私が美術館に着いた朝はこんなに空いていた
エントランスホールですが、昼過ぎには…


 \ワイワイ/   \ガヤガヤ/

こんな混雑していました。おそろしや〜。
退散、退散!






…の前に、ミュージアム・ショップにも立ち寄る。お土産も見つけないといけないし。
子どもたちの洋服えらびのせいなのか、体格のちがいなのか、なんでこんなに    
シンプルでかわいいんでしょう!と、つい、パシャリ。              




かわいいレンブラントやら、「ビンセントって、こんなキャラだっけ?」という 
(笑)、「いやあ、これは高度すぎでしょう…美大生でも難しいんじゃないの」
という塗り絵(左下)などあり、おもしろかった。私が購入したのは右下の本。 
小さいサイズのもあったけれど(そして、言語が違う)、大きい方にする。   


追記


ユトレヒトで見かけた可愛いビンセントの写真も載せておきますね。




あした(ブルーナハウスがある)ユトレヒト、行くからね!とミッフィーの
おにんぎょさんにに語りかける。心のなかで。             




そして!ミュージアム・ショップで「わー♡」となったのは、こちら。
今回の旅で再会できた、絵本作家・ヒッテさんの絵本がここにも!  
(っていうか、ここになくちゃ意味ないよね、この美術館が舞台の絵本 
なのだから)。うれしいなあ。なんだか。写真のものはオランダ語版 
ですが、私は英語版を頂いたので、読めます。読むの、楽しみだ。  
お猿さんと、モグラが主人公です。モグラが私のお気に入りです。  





最初のブログ記事に書いたけれど、この美術館はリニューアルオープンしたばかり。
それに合わせて、ロゴやフォントも(!)つくったそうです。デザイナーは、   
Irma Boom)。ガイドブックも、各言語によって表紙の色がちがい、    
裏表紙にはその色の名前が書かれていました。しゃれてます。私はオランダに来る
まで彼女のことをしらなかったのだけれど、色んな人にイルマはすごい、と聞く。
オランダ=(グッド)デザインの国だな!という印象がまた、ひとつ。     




イルマさんのデザインしたロゴの入ったお土産もかって、ビニール袋を抱えて、
美術館をあとにする。そういえば腹ペコだよ。お昼ごはん食べに出発だー。  


*



あれこれ回った帰り道だったか、お昼ごはんを食べに
美術館を出た時だったか記憶が定かではないのですが
(書いているの1ヶ月も経った頃だし)、美術館入口で
演奏をしている人がいました。やわらかな音で、  
ずっと聴いていたかった。ばんばん、自転車が通り〼。
…アムステルダムですから。旅日記、つづきます)



この展覧会のための欧州への旅でした:            


PAPIER - 紙」                             
作家: Maartje JaquetJudith Koning, Charlotte Moufti, 辻恵子
会期: 2014年10月11日(土)〜 11月9日(日)        
会場: Le Poulailler                       
住所: 11 Rue du Saint-Get, 59830 Wannehain, France    




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